東急まちだスターホールが2008年3月31日、閉館となりました。
百貨店に併設された施設として1980年の開館以来実に28年もの間、買い物客だけではなく
プラネタリウム目的に来館する人達を楽しませてきた施設です。
私個人としてはプラネタリウムに興味を持ち、スターホールの事を知り度々通うようになったのは
確か4年程前から。
アストロメイトという会員にもなり、投影だけではなくプラネタリウム工場の見学まで足を運びました。
色々と思い出のあるスターホールですので最終日の投影を見る事にしたのです。

当日は雨の降る中、朝からスターホールへ。
本当なら朝から全ての投影を見るというのも良かったものの、色々と事情もあり、最終投影と
その前の2回分のチケットを購入しました。
その後も続々と最終投影目当ての人々や東急での買い物を機に投影を見ようという人々が
列を延ばしていました。
一旦その場を離れ投影前に屋上へ戻ってくると、チケットを販売していたエレベーターホールは
残りのチケットを購入する人や投影を見終え次の投影を待つ人でかなりの人だかり。
暫くすると通常の投影とは違い整理券番号順にドーム内へ誘導されます。
最終日だけあって、普段は回収されてしまうチケットも係りの方がチェックした後は返却され、
持ち帰る事が出来ました。
入場後は極力後方の席を確保しつつ周りに目をやると、以前と変わらぬ投影機本体と座席に
特別展示のパネルや機材の展示。
後方では投影を撮影するビデオカメラがあり、投影中の撮影も行われていました。
(撮影された映像はスターホールのDVDとして販売されるとの事、現在予約受付中。)しかし殆どの皆さんは満員という事もあったのか、はたまた物思いにふけっていたのか入場後に
席を確保するとそのまま座って投影を待たれていました。
最初に見たのはメインプログラムの「スターホールの星空にさようなら」です。
前半は星空の解説を普段と変わらぬ丁寧かつ優しい語り。
最終日というのを考えると少々意外とも思えてしまうぐらい、いつもと同じ雰囲気でいて、だけど
安心して聞ける解説。
後半はスライド上映を交えスターホールの歴史とそれまでに起こった天文等に関する出来事を
絡め、28年間を振り返る内容です。
子供の頃からスターホールに通い、子供が出来てから親子で通われている人もいたようで
感慨深いものがあったと思います。
私が興味を引かれたのは投影機本体が現在の
五藤光学研究所製G1014siであり1991年までは
ミノルタカメラ製MS-10だったという事。
初代の星空も見てみたかったです。。。
投影後は観覧者全員でこの回の解説者である永田さんに拍手でお礼をしつつ、ドーム出口に
向かいながら当時の投影機のパネル展示を見たり館内の写真を撮ったりしました。

一度目の投影を見終えると、いよいよスターホール最後の投影「ミュージックアワー」です。
外には既に最後の投影を待つ人達が大勢いらっしゃいました。
整理券順に整然とドームへ移りながら、私は最後という事で投影機を目の前にする様な位置を
選ぶ事に。
満員の客席と関係者用のパイプ椅子が埋まり、いよいよ投影の開始。
夕焼けの光がドーム内を真っ赤に染め、星空が映し出されるまでのその時間は心なしかいつもより
余計に長く感じました。
淡々とした解説、あくまで星空が主役と言いたげな声に耳を傾けていると、曲の合間の静寂でさえ
何かを伝えようとしている様な錯覚を覚える、そんな時間・・・。
投影用の選曲をスタッフみんなで考えたという事もあり、邦楽に洋楽・古い曲もあれば新しい曲も
あったりと個性豊かなラインアップ。
スタッフ全員のプラネタリウムに対する思いは人それぞれだという事を改めて実感しました。
沢山の想いが詰まったスターホールの事を考えていると切なくなる事も。
しかしそういった気持ちを癒してくれるのもスターホールの星空でした。
見上げていると、いつもと変わらない、でもこれが最後の「皆様おはようございます…」を聞きました。
投影後、スターホールのマネジャーである上田恵さんのご挨拶がありました。
最終日ながら過剰な演出のない投影と粛々とした運営は上田さんのご提案だったそうです。
お陰様で最後の最後までスターホールを昔と変わらない素敵な場所として思い出に残せます。
私はまた数枚の写真を撮り、運良く同席出来た知人らに挨拶をして帰宅。
朝の雨も止んだ夜空はお別れに泣き顔よりも笑顔を選んだようでした。


投影後も東急の閉館時間ぎりぎりまでドームを開放して下さったようで、別れを惜しむ人々が
遅くまで残っていたと後日聞きました。
スタッフの皆様本当にお疲れ様でした。そして有難う御座いました。
この文章と共にお礼申し上げます。T.B
カガクノトビラ〜カットビ!BLOG : さようなら、スターホール
- 2008/03/31(月) 23:59:59|
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